今回は入浴剤の成分や効能を調べて、実際に自分が使ってみてその感想を書きました。
今回使用した入浴剤はこちら。
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クラシエホームプロダクツ 旅の宿 ~にごり湯~ シリーズより
入浴剤の有効成分
成分は有効成分のみを抜粋しています。
こちらの旅の宿・にごり湯シリーズには以下の有効成分が含まれています。
- 硫酸ナトリウム
- 炭酸水素ナトリウム
- セスキ炭酸ナトリウム
- 塩化ナトリウム
- チンピ
- トウキ
では、それらの成分にはどのような効果があるのか簡単にみていきます。
硫酸ナトリウム
脳卒中のリスク軽減
こちらは硫酸塩泉を模したもので、硫酸塩泉には以下のような効能があるとされています。
硫酸の血管を拡げる働きによって、動脈硬化や脳卒中のリスクが軽減されると言われています。
血管が拡がれば、高血圧にも良い影響がありますし、高血圧や動脈硬化など血管系のリスクが軽減すれば当然ながら脳卒中や心臓疾患のリスクも軽減することに繋がりそうですね。
また、硫酸には吸湿性があるために乾燥剤として用いれられたり、緩下剤(便通改善薬)として防風通聖散や桃核承気湯といった漢方の中に一部含まれてもいます。
炭酸水素ナトリウム
美肌、皮膚病、切り傷など
この成分のほとんどはアルカリ性の性質があるため、皮膚に良いとされています。
アルカリ性の成分と皮膚表面の弱酸性の要素が反応して皮脂を乳化させて、肌の余分な脂を取り除くだけでなく、新陳代謝も促進されるので、肌が綺麗になると言われています。
また、炭酸水素ナトリウムは身近なところでも実はよく使われているものです。
例えば重曹、これも炭酸水素ナトリウムです。
研磨や乳化効果があるため、洗剤の補助となり茶渋などの頑固な汚れを落としたり、しつこい油汚れなどにも効果があるため、年末の大掃除などでは大変活躍しますよね、
さらに、脱臭効果もあるために脱臭目的にも使われています。
医薬品で言えば、胃酸過多から胃を保護する役目も果たします。先ほどにも書いた通り、炭酸水素ナトリウムはアルカリ性の性質があるため、胃酸は強力な酸性なのですが、それをアルカリによって中和させるため、胃薬に使われたりもしています。
セスキ炭酸ナトリウム
こちらの成分は、ざっくり言うと炭酸水素ナトリウムと同じようなものなので、同様に考えてもらえれば良いと思います。
セスキ炭酸ナトリウムは油脂を乳化させてタンパク質を分解するので、頑固な油汚れ用などの洗剤に使われていますし、工業用では絹やウール、木綿の洗浄に使われています。
もちろん、アルカリ性なので炭酸水素ナトリウム同様、皮膚に良いとされています。
塩化ナトリウム
皮膚病、切り傷、火傷、美肌、婦人病
こちらはいわゆる”塩”です。
ではなぜ温泉成分において塩化ナトリウムが良いのかというと、皮膚に付着した温泉中の塩分が汗の蒸発を抑えて、お風呂を上がった後でも肌の潤いを長く保てるとされています。また、高い殺菌効果によって切り傷や火傷にも良いとされています。
さらにはエストロゲン(女性ホルモン)の作用を促す効果もあり、生理トラブルや更年期障害など女性ホルモン関係による疾患にも効果があるのではないかとも言われているため、塩化ナトリウムを多く含む温泉の効能には婦人病と記載されていることもしばしばあります。
チンピ末
血流促進
チンピとは漢方の一種である陳皮のことであり、これはみかんの皮を乾燥させたものです。
陳皮には柑橘系の皮に多く含まれている香り成分のリモネンや、ポリフェノールの一部であるヘスペリジンが含まれていて、これらの成分には血流を促進して体を温めるという作用があります。
また、リモネンに関しては精油成分でもあるため、お湯に溶かすと精油が溶け出してそれが毛細血管を拡げて血流を促進していきます。
トウキ末
血流促進、鎮静、鎮痛
トウキも陳皮と同様、漢方の一種であり補血、強壮、鎮痛、鎮静作用を目的として処方されています。
トウキの根にはカフェインを始めとした数種類の精油成分が含まれています。
いずれの精油成分も鎮静作用によるリラックス効果があるだけではなく、脳の延髄という部分にも弱い刺激を与えて血流を促したりする効果もあります。また、延髄は呼吸や代謝の活動もコントロールしてるので、充血による痛みにも効果があるとされています。
実際に使ってみた感想
それでは早速、実際に浴槽に入れて使ってみました。
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入浴剤を入れて少し混ぜると、すぐに良い香りが風呂中に漂います。
そして、なかなかの濁り感になりました。
では、実際に浸かってみると、いつもはサラ湯で入っているのですが、入浴剤を入れた方が肌のしっとり感が違う感じがしました。
あとは、心なしかいつもより温まるようにも思えました。
それから何と言っても香りが良くて、すごくリラックスできました。
肌がしっとりして、いつもよりも温まる感じがしてリラックスできた
また、健康情報ではありませんが、この残り湯は洗濯ですすぎには使えませんが洗いの際には使えるそうです。それも少し嬉しいポイントでした。
まとめ
今回は、入浴剤とその効能や効果を調べて、そして実際に使ってみた感想を書きました。
普通のお湯よりも入浴剤を入れた方が、心なしか体が温まったような気がしましたし、リラックスできたので、なかなか湯船に浸からない人や冷え性の人は、入浴剤を入れてじっくり浸かってみてはどうでしょうか。
温まって心地よい気分になりますよ。