私たち口にすることが多い卵ですが、卵は栄養たっぷりのすごい食品なんです。非常に栄養価が高く、一つの卵から多くの栄養を取れます。
また、卵の調理方法としてはそのまま生でも食べられますし、火を通したり蒸したりなどレパートリーは無限大にあるため色々な卵料理が食べられます。
そんな便利で栄養が豊富な卵ですが、具体的にはどのような栄養や魅力があるのでしょうか。
卵は栄養の高い完全食
卵は完全食と言われるほどに数多くの栄養が含まれています。
具体的には以下のようなものが含まれています。
以下に記す項目は可食部100gあたりのものです。可食部とはその食材の食べられる部分のことを指し、その他食べられない部分は廃棄部と言います。卵で言えば可食部は口にする部分で、殻の部分が廃棄部ということになります。 また、卵には卵黄と卵白に分けられてそれぞれで栄養素が少し異なりますが、今回はその分別をしないで卵全部から見た数値を書いています。
主な栄養素
エネルギー | 151 kcal |
水分 | 76.1 g |
タンパク質 | 12.3 g |
脂質 | 10.3 g |
炭水化物 | 0.3 g |
このタンパク質の多さがすごいですね。意識したことがない人はあまりピンとこないかも知れませんが、タンパク質が10を超えるのは中々ありません。また、炭水化物が少ないのも良いですね。炭水化物は体内の酵素によって糖質になるので、飽食の現代では摂り過ぎに気をつけたい食品の一つです。
イオンなど電解質
ナトリウム | 140 mg |
カリウム | 130 mg |
カルシウム | 51 mg |
マグネシウム | 11 mg |
リン | 180 mg |
鉄 | 1.8 mg |
亜鉛 | 1.3 mg |
銅 | 0.08 mg |
ナトリウムやカリウムは主に細胞の濃度の調整を行なっていて、その調整の際にエネルギーを生み出しています。また、カルシウムやリンは骨を丈夫にする役割がありますし、マグネシウムは収縮した筋肉や血管を緩めてくれる働きをします。
それらのイオンが豊富に含まれているのも良いです。
ビタミンも豊富
ビタミンA | 150 μg |
ビタミン D | 3 μg |
ビタミン E | 1.1 mg |
ビタミン K | 13 μg |
ビタミン B1 | 0.06 mg |
ビタミン B2 | 0.43 mg |
ナイアシン | 0.1 mg |
ビタミン B6 | 0.08 mg |
ビタミン B12 | 0.9 μg |
葉酸 | 43 μg |
パントテン酸 | 1.45 mg |
ビタミン C | 0 mg |
ビタミン類も種類が多く含まれています。
ビタミンAは鼻や喉、胃腸などの粘膜を作るのに大切ですし、ビタミンEは体を酸化させないための強い抗酸化作用があります。ビタミンKはカルシウムを骨に吸収させるのを促します。ビタミンBは神経の修復などにも役立ちます。
ビタミンは種類によって様々なものがありますが、それらが沢山含まれているのは素晴らしいですね。
まとめ
卵の栄養価について概要をお話ししましたが、改めて卵が持つ素晴らしさを感じます。
また、卵を頂くことは肉や魚などと同様に命をいただくことです。
食育について昔思うことがあり、実際に千葉県のマザー牧場で肉が食べられる過程を学んできたことがありますが、その直後は中々食べる気になれませんでしたが、やはり生き物は栄養を摂り続けないと生きていけない動物です。それは人間も例外なくそうです。
なので、変に気にしすぎることはありませんが、せっかくの食品を無駄にすることがないようにありがたく頂きましょう。