今回は肩の痛みです。
先日マッサージを受けた時に肩を回された際に左肩がピキンと音が鳴って痛みが出て以来、全く左腕が上がらなくなり痛みが激しものとなってしまったようです。
きっかけからみて間違いなく未熟な技術者の施術のせいですがそれはそうと、とにかく早く改善させないといけません。
ちなみにきっかけがはっきりとしている急な痛みの際は、ひとまず内臓や自律神経の原因は考えずに痛みを取り除くことだけに集中します。
触診を行い、最も痛む場所は肩の前側にありました。もちろん、その周囲も痛みが出ていましたが、肩の前が際たる痛みを感じる場所でした。
ここから一つ考えなければならないことは、この痛みを取るためにこの人にとって治療をする必要がある場所は他にはないか、ということです。
いくら内臓や自律神経の問題を今回は除外したとしても、その人その人で体格や筋肉のつき方、姿勢などは全て違います。
今回のケースでは色々と尋ねていくと、過去に激しいムチウチをしたという事実があったのでその辺りも処置をしなければ痛みを取ることは難しいと判断しました。
もちろん触診したら背骨のいくつかに強い痛みが出ていました。
そして治療は横向きで行い、一つずつ痛いポイントを取り除いていき腕を上げてもらうと痛みこそ少しはあるもののかなり上がるようになりました。本人からも鳥肌が立ったと言って頂けたくらい改善して良かったです。
ただ、激しい痛みかつ全く腕が上がらない状態なので、あと2~3回の治療は必要ではありますが、まずは1回目で改善させなければならないレベルまでは達成しました。
このように肩の痛みも、痛みの種類や程度によって目標とするレベルは毎治療違います。もし今回で全ての痛みを取ろうとしたら反動でおそらくまた後で痛くなります。それに加えて人によってケガや病気の歴史が違いますので、それらを加味して治療を行わないと良い成果は出ません。
だからこそ、体を治療するということはじっくりと観察して色々と考えないといけないので簡単に治るものではないのです。