腎臓と腰痛には深い関わりがあります。
まず今までの経験上、慢性的に腰痛を抱えている人は腎機能が弱い人が多い。腎臓をもっと広い意味で東洋医学的な”腎”と考えるとホルモン関係や卵巣などの婦人科領域、副腎も含まれるためとても幅広くなりますが、それでも同様に慢性腰痛を抱えている人が多いです。
先日の腰痛では、数ヶ月ずっとマッサージを受けたり湿布を貼ったりしても一向に良くならなかったという人がきました。
症状は左の腰が痛く、何をするにもゆっくりと動かないと辛いという状態です。
問診段階では今まで病気もしたことがなく、体も強く体力自慢の人でしたが、いざ触診をしていくと明らかに腎機能が低下するときにみられる反応が体中に出ていました。また腎機能が低下すると腰の一部がとても硬くなるのですが、それも見受けられました。
そこで腎機能が、と言いかけると一週間前に人間ドッグを受けたら始めて腎機能が低下していると言われたと話が始まりました。やはり体は正直で嘘をつけないです。
もちろん嘘をつくつもりは皆さんないでしょうが、本人は気づいていないか、何とも思っていないことが多々あるのです。
まあそんなこんなで、とにかく腎臓に対して徹底的にアプローチをすると治療後にはまだ芯は残るものの、かなり楽になったと実感いただけたようでした。
腎機能は数値的にはどうなるかはわからないけれど、大抵の場合は治療を重ねるごとに腎の反応が体から消えていき、腎機能の指標の一つである腰の一部の硬さも緩和していくことで腰痛が改善します。またよほど腎臓が壊れてなく、まだ回復できる段階にあるものであれば数値的にも改善していきます。
このように腰痛といえども内臓、特に腎臓と関わることが非常に多いわけです。
ということは根本的な場所を手当てしないと、表面ばかりどうにかしても改善はないということです。例えるならば根っこが傷んで枯れているのに、枯れている葉っぱだけを摘み取るようなイメージかな。
ただし、根っこである根本的なところは体の深い部分であるので、そうそう簡単には変わりません。なぜならそこまで至るには長い年月をかけてきたからです。少なくとも十年以上です。
それを三、四回、あるいは十回程度治療したくらいでは十数年の歴史を一気に変えることは不可能です。
本当に症状を改善させたならば相応の時間が必要です。
あとは自分がどこまで健康に対しての価値観があるかの話です。そこまで重きを置いてないならば少し改善すればそれで良いし、きちんと改善したいなら時間をかけて向き合う他ありません。
人生は一度きりだし、命あっての人生ですからもっと今ある健康、体を大事にして皆さんには過ごして欲しいなと思っています。