紹介制の理由
当院は2014年に開業して以来、様々な方の治療をして参りました。その中で全て当てはまる訳ではありませんがご紹介のない方は、例えば電話での明らかな失礼や一方的なキャンセル、費用の割引要望などという理解に苦しむようなお話が多く残念な思いをしてきました。
私達も出来る限り全ての方々に対して全力で取り組みたいと思いますし、そのように努めて参りましたがやはり私達も皆さんと同様感情のある一人の人間です。一生懸命行うことに対して意見や価値観の違いは十分に理解できますが、それ以前の程度の問題は対応できませんし他の患者さんにもご迷惑がかかるため現在は原則紹介制としております。
健康は最優先事項
これまで多くの方々の治療体験を通して感じたことは、健康は何よりも大切で人生において最も優先されることだということです。
例えば時間やお金が沢山ある状況においても、自身の体が健康でなければそれらを十分に活用できません。反対に健康であれば現況お金や時間が不足していたとしても、懸命に働けばそれらは段々と満たされていくはずです。健康でなければ持ち物を使いこなせず持て余し、反対に健康であれば何でもできるということです。
今までの治療体験の中で特に印象に残ることが、「もっと早くからケアをして予防しておけばよかった」という言葉です。ご高齢になればなるほど、どうしても改善スピードは低下していくため改善すれば最高ですが現況から悪化させない、あるいは悪化する速度を遅くするということが精一杯の状況も多いものです。このような現実を経験していく中で、皆さんが口々に発する「もっと早くから予防すればよかった」という言葉を聞くたびに私たちも、もっと早く出会えたらもう少し状況は違っていたのではと悔しく思います。
現代の日本では最近でこそ予防の意識は少しずつ高まってきたものの、欧米諸国と比較するとまだまだ予防という認識はありません。実際に歯科領域の話にはなりますが、歯医者に行く目的が欧米諸国では歯の健康診断が最多の約65~70%に対して、日本では虫歯の治療が最多で64%という結果になっています。
また、通院回数も欧米諸国では1年間で約2回に対して日本では倍以上の4.6回となっていて、これは予防ではなく治療目的のために通院日数が増えていることが原因のようです。これは歯科領域に限らず他の科目でも同じような結果になっているだろうと思います。日頃より予防をしていれば結果的に通院する機会も減らせるということです。
このことからもいかに日本では病気になってから初めて行動を起こすことが多いのかが分かりますし、病気になってからでは色々な面で予防よりも労力を使うことが明確です。
実際に当院でもきっかけは治療で来られますが、治療を終えたら予防として月に1~2回程度通われる方がほとんどです。また予防で通われている方は、免疫力や自律神経などの乱れの幅も少ないためどこか痛めたり風邪を引いたりなど不調を訴えることが圧倒的に少ないですし、例えケガや風邪などを引いても治りが早いと感じます。
一方、不調の時だけ治療にこられる方は治癒に持っていくまで平均して5回前後の治療が必要な上に大抵は年に3~4回くらいは不調を起こしていますので、1年間のトータルで考えれば予防の方は月2回だとしても24回に対して、予防以外の方は間を取っても20回前後の時間が必要になります。ここだけ切り取れば一見後者の方が良く見えますが、予防の場合は不調の期間がほぼありません。後者の場合は不調の期間は少なくとも15週くらいはありますので約3ヶ月といった所でしょうか。
上記の内容に対してどれだけの価値を感じるかが大きなポイントだと思います。予防していれば年に1~2回くらいは不調があったとしてもロスは2~3週間程度ですが、予防していなければロスは少なくみても15週でその差は約12週で3ヶ月程になります。その差でどれだけの仕事においての作業効率や、プライベートでの楽しい体験ができるでしょうか。
あくまでも例えではありますが、当院では全カルテの両者を比較したときにこのくらいの差がある実感はあります。この部分をどう感じるかで皆さんにとって私たちの治療が必要かどうかが決まると思います。
ご紹介がなくとも以上の内容をご自身の価値観でお考え頂きまして私たちの治療が必要であると感じて下されば、一度ご連絡を頂ければと思います。