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慢性的な不眠から抜け出すには?自律神経の仕組みから紐解く根本改善のヒント

「朝起きた瞬間から体が重い」、「夜が来るのが怖い」、なかなか寝付けなくて焦って余計に目が醒める」…など不眠でお困りではないですか?

たかが不明、されど不眠。不眠では死なないと言われているけれど、不眠は不眠症という病気であり日々の生産性を低下させて私たちの日常生活に多大なる影響を及ぼします。

今回はそんな不眠について当院の考えをお話ししていきます。

眠れない…不眠の定義

不眠の定義は厚労省の健康日本21アクション支援システムでは以下の通りです。

不眠症とは、入眠障害(寝つきが悪い)・中途覚醒(眠りが浅く途中で何度も目が覚める)・早朝覚醒(早朝に目覚めて二度寝ができない)などの睡眠問題があり、そのために日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。不眠は誰でも経験しますが、自然に改善して再び眠れるようになることが大部分です。

ほとんどの人がこれらの症状を経験しているのではないでしょうか。

また不眠には以下の二つのタイプがあります。

  • 慢性不眠

不眠と日中の不調が週に三日以上あり、それが三ヶ月以上続くものを慢性不眠症といいます。

  • 短期不眠

不眠と不調の期間が三ヶ月未満のものを短期不眠といいます。

このブログを読んでいる方のほとんどは慢性不眠でしょう。

不眠の治療方法

西洋医学では主に薬で治療

病院では不眠に対して、原因となり得る病気の検査を行い異常がみられなければ薬の治療をするのが一般的です。

薬は不眠薬以外にも必要に応じて興奮を抑えるもの、血流を良くするものなどが処方されることもあります。

東洋医学では体質を治療

鍼灸や漢方をはじめ東洋医学では体を一部分でなく全体的にみることで体質を把握します。

体質を把握することで、それに合わせた治療や漢方の処方が施されます。

西洋医学と東洋医学、どちらを選ぶべきか

これは当院の考えですが、まずは不眠の裏に隠れている病気がないかどうかを調べてください。

それで何も原因がなければ、まずは病院で不眠に対する標準的な治療を一から三ヶ月くらい受けることをお勧めします。

不眠症といえども立派な病気ですので、他の病気と同じように保険適応で治療が行えます。

保険適応している治療は一般的に、”これが原因だからこれをすればこうやって良くなる”という研究結果が出ていて、それに基づいた確率の高い治療であるため、多くの人に対して改善する可能性が高く、保険適応のため費用も抑えられます。

そのためまずは病院にて一から三ヶ月程度治療を受けると良いでしょう。

もし改善が見られない場合は?

この時にこそ、東洋医学の出番です。

標準的な治療でも改善がみられない場合は、もはや不眠という症状に対してだけ治療を施しても改善できないということです。

これは症状の程度が重いことや、不眠以外にも自律神経のバランスや東洋医学的に考えて肝臓や腎臓など、どこかしらの内臓にも負担がかかっているサインなので、各内臓と関連する部位を触診や脈診などを行い全体を診察して全身的な治療を施します。

当院の不眠の考え方

ここまで不眠の考え方と、選択すべき治療について標準的なことをお話ししてきました。

ここからは当院が鍼灸専門院として過去の経験に基づいた不眠に対する考え方をお話しします。

不眠の原因

不眠になる人の多くは、肝臓と副腎という内臓の機能低下がみられます。

肝臓の役割

肝臓は東洋医学では蔵血作用といって血を蓄えて、必要な時に分配するという作用があります。

本来、夜には血液が肝臓に戻り貯蔵されて、日中の活動に向けて再び全身に届けられる仕組みがありますが、肝臓が何かしらの要因で機能低下を起こすと、夜に肝臓に戻るはずの血液が全身を巡ってしまい精神の興奮がおさまらずに、眠れなくなります。

副腎の役割

副腎は腎臓の上にある臓器で、主に髄質と皮質という二つの構造があります。

髄質の方は自律神経の交感神経と密接な連携を取り合っており、ストレスなどで交感神経が刺激されると髄質も活性化します。

また食べ物でも甘いものを摂ると血糖値が上がりその後インスリンの作用によって急激に下がるため、今度は下がりすぎた血糖値を元に戻すために髄質も刺激されて、アドレナリンやノルアドレナリンを分泌して血糖値の調整をします。それと同時に、これらの物質は交感神経も興奮させます。

一方、皮質の方は体内の塩分、水分、代謝をコントロールし、その他ストレスに対しても抗ストレスホルモンを分泌してストレスをうまく処理できるように働いています。

髄質も皮質もどちらもストレスに対する処理を行なっていますが、不眠に関係するのは自律神経に深く関わりがある髄質の方です。

不眠の治療

では上記の原因に対して当院でのアプローチ方法をお話しします。

全身状態を確認

まず初めに仰向けになり腹診を行い内臓の状態を把握して、首や肩の筋肉の張り具合を触診してどの程度自律神経の乱れがあるかを確認します。

特に内臓では肝臓や副腎を中心に、首では胸鎖乳突筋という自律神経が乱れると硬くなる筋肉を中心に触診をしていきます。

鍼灸治療で全身状態を回復

触診で確認したお腹や首の痛い場所や硬い場所を含め、まずは全身的な治療を行います。

不眠治療の主なターゲットは肝臓、副腎、自律神経ですが、全身の治療を最初に行うことで程度の軽いものから改善していき悪いところだけが残るようになるので、どれが最も治すべき所なのかを体が教えてくれます。

残る場所を集中的に治療

全身的な治療を行った後、まだ改善していないところを集中的に処置していきます。

例えば肝臓に反応が残れば肝臓を、副腎に反応が残れば副腎をというように、それぞれに対して特化した処置を行います。

改善されたか確認

最初に確認したお腹や首の痛みや硬さの状態が、治療をして痛みが取れたり柔らかくなったりしたかどうか確認をします。

不眠や自律神経の乱れというのは痛みの治療とは異なりその場での判断はできません。

そのため体に出る痛みや筋肉の硬さなどから読み取ります。

不眠や自律神経が乱れると反応が出るポイントが各所にありますので、そこの状態が改善されれば症状も改善していく指標となりますので、ここで判断します。

治療前と治療後で反応が出る場所が改善されていることを確認したら治療を終えます。

過ごし方のアドバイス

当院では治療をするだけでなく、また症状が戻らないように日々の生活する上で気をつけることをお伝えします。

これは一人一人の体質や思考、生活環境など全てが異なりますので、その人に見合ったできる範囲でのアドバイスをいたします。

例えば看護職などで夜勤勤務の人には夜勤をやめて日勤だけにするのは理想ですが、それは現実的には難しい話です。

そこで一つの例をいえば、夜は通常は体の休息時間でエネルギーを使いません。けれども夜勤で活動をするためには脳や体を十分に使うのでエネルギーを必要とします。すると脳が糖分を欲して甘いものを休憩時間に取りやすくなります。

これで脳は満足するけれど副腎は刺激を受けて活性化してずっと働かされる状態になります。すると交感神経が活発になる時間が増えることで、今度は入眠時に向けて交感神経の興奮が鎮まりきらず体の興奮が続いて寝付けなくなります。

これらを防ぐにはこのような状態を自分で把握した上で、勤務時に食べる夜食を血糖値が上がりにくいものに変えることで副腎の過剰な活動を抑えて自律神経の乱れを防ぐことができます。

このようにそれぞれの環境や思考、好みなどを考えてその中でできることをお伝えしていきます。

改善するまでの期間

どのくらいの期間で不眠が改善されるかは、症状の重さ、患っている期間、生活環境など個人によって条件が大きく異なるため、人によっては二、三回で、人によっては三ヶ月、半年かかる人もいます。

改善するための大きな要因は、やはり自分自身の治癒力です。

治癒力が高い人は二、三回で改善します。

治癒力が低い人とは

治癒力が低い人は高い人に比べて全体的な体力や治癒力を高める必要があり、それに時間がかかるために症状が改善するまでの期間がそれなりに必要になります。

治癒力が低い人のほとんどは、治癒力が低くなるような生活をしています。

夜更かしをしたり、食事を遅い時間に摂ったり、甘いものを食べすぎたり、お酒を飲みすぎたり、、、まずは生活習慣を正すことが必須です。それをした上で治療をしないと、せっかく治療をしてもまた戻ります。

ある意味、体に不具合が起こるというのは今までの悪い習慣を正す良いきっかけになります。

今後の人生を考えたら今この瞬間が一番若いので、すぐにでも自分で改善できることは始めた方が良いです。

まとめ

ここまで不眠について原因や治療などをお話ししました。以下に内容を要約します。

不眠が三ヶ月以上続いていたら病院を受診する

病院で標準的な治療を二、三ヶ月受ける

それでも改善されなければ、鍼灸などの東洋医学も取り入れる

治療と同時に自分自身の生活習慣も見直す

このような流れで考えてみてください。

不眠といえども大きく生産性を低下させる厄介な症状、病気です。いち早く改善させて元気な毎日を取り戻してください。

全身治療

10,000円 (60分)

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