毎日体がだるく疲れが抜けない、何かの病気かと思い病院で検査しても異常が見つからない、そんな原因不明の体調不良は自律神経の問題であることがほとんどです。
自律神経の乱れからくる症状は主にこのようなものがあります。
- 寝ているはずなのに朝から体が重い
- 休日に休んでも疲れが取れない
- 布団に入っても眠れない
- 急に起こる動悸や息切れ
- 胃もたれや便秘を繰り返す
- 何にもなしにイライラする、不安になる
- いつも感じる首や肩こり、頭痛
自律神経は体の様々な機能を調節してるため、バランスを崩すといろんな形で症状として現れてきます。
今回はそんな自律神経に関して色々と解説していきます。
自律神経の乱れとは?
よく言われる自律神経の乱れとはどのようなものを指すのでしょうか。
そもそも自律神経は内臓などの臓器とは違い、機能的な話です。
例えば内臓のどこかが病気になれば、それは検査を詳しくやっていけば特定の原因がわかります。
しかしながら自律神経の乱れは機能的な問題なので、何か検査をしても原因が見つかることはありません。
それでも症状として明確に自分で感じるため、何かの病気かと思っていろんな病院でCTやMRI、血液検査など詳しく検査をしてもそれら自体には何も問題がないため、原因が不明とされて「自律神経の乱れ、失調ですね」「ホルモンの乱れで更年期障害かもしれません」「うつ病の可能性があるので心療内科へ行ってください」となるのです。
でも安心してください。病院で詳しく検査しても問題がないということがわかれば、生命に関わる大きな病気の可能性は極めて低いため、それらは自律神経の乱れとして考えても問題ありません。
自律神経の乱れはどうやってわかるの?
自律神経は目に見えません。そもそも自律神経に限らず、体の機能的なことに関して目視できるものはありません。
ではどうやったら乱れているとわかるのでしょうか。
それは病気の可能性が排除できた時に、自律神経が乱れているという逆説的な証明として乱れをとらえます。
あとは例えば医療機関では、以下のような自律神経の機能分析をしているところもあります。
心拍変動解析 (CVRR)
心電図を使って呼吸に伴う心拍の揺らぎを分析します。
これをすることで交感神経と副交感神経が、どのくらいそれぞれ働いているかを数値化することができます。
起立試験
横になった状態から立ち上がった際の、血圧と心拍数の変化を検査します。
これで交感神経がきちんと働いて血圧を調節できているかが確認できます。
ただ、これらの検査ではその時の調子や状態などによって大きく結果が変わることも十分にあるため、正確な自律神経の働きや乱れ具合を検査すること自体は非常に困難です。
なぜ自律神経は乱れるのか
自律神経が乱れる原因は、病気でもない限り全てはストレスです。この一言につきます。
ただし重要なのは、なぜストレスが引き起こされているのかという環境要因と、ストレスがかかったことで体がどのような反応や対策を取り、その結果体のどこに負担がかかって自律神経が乱れているのか、ということです。
ストレスが起こる環境要因
これは本当に人それぞれ家庭環境、職場環境などが異なるため様々です。
例えば看護や介護職で夜勤をしている、職場で苦手な同僚がいる、厳しい上司についている、ママ友との付き合いがうまくいかない、旦那と話が噛み合わない、子供が反抗期でいうことを聞かない、自宅周囲の騒音がひどい、仕事がうまく進まない…などあげればキリがありません。
この要因が対策できることか、できないことか、できたとしてもどの程度できるかは状況次第でしょう。
夜勤を日勤だけにする、騒音がないところへ引っ越す、転職するなど本来はこの部分が対策できれば良いのですが、ここを対策することは現実的には難しいことがほとんどです。
だからと言って自律神経の乱れを治せないわけではありませんのでご安心ください。
次に説明するストレスの対応策を変えればいいのです。
ストレスを緩和させるためにとる最もNGな行動
私たちは無意識のうちにストレスを緩和させるためにストレス回避行動をとっています。
この行動は自分自身の趣味、思考、体質、環境などで人それぞれ違いますが、当院の経験上において最も多くみられるNG行動を今から詳しく説明します。
甘いものを食べる
ストレスがかかると脳はフルパワーで働くのでエネルギーをたくさん消費します。
ただでさえ脳はエネルギーを最も消費するところなのにも関わらず、ストレスがかかることでさらに消費を促進させます。
このような状況下では脳はエネルギーを欲しがります。
しかもただ欲しがるだけではなく、すぐにエネルギーに変換できるものを求めます。
その際たるものこそが甘いものなのです。
エネルギーになる栄養素は炭水化物や脂肪、ミネラル、ビタミンなどたくさんありますが、糖分が何よりも最速でエネルギーに変換できます。
その理由として糖分は非常に吸収が早いため、食べた直後に血糖値を急上昇させます。この時に脳はエネルギーを補充して満足しますが、ある問題点があります。
血糖値が急上昇することの問題点
血糖値が高まれば脳へたくさんエネルギーが送られるため、脳の活動を大いに助けることができます。
そのため脳にとっては大変嬉しい出来事となります。
ただ一方、急激に上がりすぎた血糖値は元の状態にまた戻さなければなりません。
そこで大いに負担がかかるのが血糖値を下げるホルモンであるインスリンを分泌する膵臓と、下がりすぎる血糖値を再調整する副腎という二つの内臓です。
膵臓と副腎について
膵臓の役割は酵素を出して消化の補助をしたり、インスリンやグルカゴンというホルモンを分泌して血糖値を調整しています。
今回はインスリンに着目したいと思います。
インスリンは膵臓のランゲルハンス島という細胞が密集したところから分泌されています。
私たちは食事を摂ると血糖値が上昇しますが、それを下げるためにインスリンを分泌させます。
そしてインスリンが最も分泌されるのは食後直後ではなく、食後30分〜1時間経ってから分泌されるためタイムラグがあります。
このため通常の食事を摂る分には、糖分を吸収するのにもある程度の時間がかかるため問題ありませんが、甘いものは吸収がとても早いため血糖値が短時間で急上昇します。
そこで膵臓はいきなり上がった血糖値に対して危険だと認知して、大量にインスリンを作って分泌させます。
するとたくさんのインスリンによって血中の糖分は細胞内へ大量に取り込まれ、血糖値が下がりすぎて眠気やだるさ、空腹感を引き起こします。
ここで副腎の登場です。
下がりすぎた血糖値を上げるために膵臓から分泌されるグルカゴンというホルモンもありますが、実は血糖値を上げる主役は副腎なのです。
血糖値が下がりすぎても脳は生命の危険を感じます。すると脳から血糖値を上げる指示が出されますが、それをダイレクトに受け取るのが副腎なのです。
そして指令を受け取った副腎からはアドレナリンやノルアドレナリンなど血糖値を上げるホルモンが分泌されて、下がりすぎた血糖値を元に戻します。
ここまでの話で甘いものを食べると血糖値が上がったり下がったり、体内ではこんなにいろんなことが起こっているのはお分かりいただけましたか?
なので甘いものを頻繁に食べていると、その度にこのような現象が体内で起きるため膵臓や副腎がやがて疲弊して機能が低下します。
ちなみに膵臓が機能低下したものが糖尿病、副腎が機能低下したものが自律神経失調です。
どうしたら甘いものをやめられるか
当院が今までたくさんの自律神経が乱れた人を治療してきた経験でいうと、甘いものが好きな人はやめることはできません。もし頑張ってやめたとしても数日から数週間だけです。
そこで主に二つの提案をしています。
甘いものの内容を変える
お菓子やアイスクリーム、ケーキなどは先ほどお話ししたように血糖値を急上昇させるので良くありません。
そこでGI値に着目して食べるものを考えてみましょう。
GIとはグルコースインデックスという意味で、これは純粋な糖分を摂取した時の血糖値の上昇スピードを100とした時に、各食品でどのくらい血糖値が上がりやすいかを定めた数値です。
| 高GI食品 | 70以上 | 白米、食パン、うどん、チョコレートなど |
| 中GI食品 | 56〜69 | パスタ、うどん(全粒粉)、パイナップルなど |
| 低GI食品 | 55以下 | 玄米、そば、オートミールなど |
これらはネットで検索すれば詳しく多くの食品が出てくるので、ご自身で調べてみてください。
またお菓子だとしても、今ではスーパーやコンビニで低GI値のチョコレートバーやお菓子などが販売されていますので、それに変えてみるといいでしょう。
ちなみに低GI値だから良いというわけではありません。食事はバランスが大切なので、低GIのものばかりではなくきちんとバランスも考慮してください。
体の状態を安定させる
そもそも体の状態が整っていれば、ストレスがかかったとしてもそれなりに対抗できるためストレスを回避するような行動を取る必要性がありません。
よって何かしらのケアを行い、内臓や自律神経の状態をそれなりに保てていることが大切です。
寿鍼灸院で行っている自律神経の鍼灸治療
ここからは当院で実際に行っている自律神経が乱れている人の治療方法をお伝えしていきます。
自律神経の状態を触診にて確認する
自律神経の状態は目で見えませんが、体の要所に硬さや痛みとして現れてきます。
首の筋肉
首にある胸鎖乳突筋という筋肉は、自律神経の乱れがあるときには顕著に痛みや張りが出ます。
そこの痛み具合や張り感の程度を触診することで把握していきます。
お腹のへそ周り
自律神経の乱れの原因は血糖値の乱高下が最も多くみます、と言いましたがそれに伴い強く影響を受ける副腎の反応を確認します。
副腎の反応が現れる場所は、お腹のおへその周りです。
副腎が働きすぎているとおへそ周りに硬さや、押した時の痛みが出てきます。
腰の筋肉
腰にも副腎の反応が出ます。
副腎が活発に働いていると腰全体ではなく、腰方形筋という一部の筋肉が張ってきます。
少しのオーバーワークならば張り感程度で済みますが、あまりにも度を越していると痛みとして現れます。
自律神経の悪い反応が出ている場所を治療する
先ほど触診にて確認した首やお腹など、自律神経の状態が反映される場所に現れた痛みやコリを鍼やお灸を使って取り除いていきます。
全身状態を整える
頭や顔のツボに鍼をすることで、全身の緊張がほぐれます。
すると触診で確認した各悪い場所が、程度の軽いものは改善し悪いところは残るようになるので、治すべきところが明確になります。
内臓の機能を回復させる
全身の緊張を取り除くと、機能低下している内臓の反応点だけ硬さやコリが残ります。
そこに対して効果的なツボを手足などから選んで、適切に処置をして改善させます。
特に更年期による症状が出ている場合には副腎の改善が重要になるため、副腎の反応点を丁寧に確認していきます。
自律神経のバランスを整える
ここまで治療をすることで、はじめて自律神経の治療に取り掛かります。
なぜ自律神経の治療なのに自律神経を最後に治療するのかというと、脳は自律神経を通じて全身状態や内臓機能の状態を休むことなく読み取って、自律神経を介して司令を出しています。
よって全身状態や内臓機能が低下していると、常に脳からたくさんの指令が出てオーバーワークになります。
そのためまずは全身状態や内臓機能を回復させることで自律神経の負担を減らし、そこではじめて自律神経がどのくらい乱れているのかがわかります。
自律神経の乱れ具合が把握できることで、今後の治療計画や改善するまでの見立て、どのくらいのペースで治療すれば維持できるのかなどを判断することができます。
ちなみに自律神経を整えるツボは手や足に集中しているので、それらを適切に選んで鍼やお灸を施していきます。
改善しているか確認する
当院では治療をしたら終わりではなく、きちんと改善したか、変化が出ているかを最後に確認します。
この確認をすることで治療効果がきちんと出ているか、どのくらい変化してるかが把握でき、今後の見立てに大いに役立ちます。
また治療者側の思い込みや勘違いで治療がされていないか、ということも最後に確認をすることで正確な治療かどうかが客観的に確実にわかります。
正確な治療であれば改善がみられ、そうでない場合は変化が出ませんので、鍼灸治療のような目に見えない治療はこのようにして確実性を確かめるのが大切だと当院では考えています。


自律神経の乱れでお悩みの方へ
病院でもらった薬を飲んでいても、整体などで治療を受けても何をしても変わらなかった自律神経の乱れでお悩みであれば、一度鍼灸治療をご検討ください。
鍼灸治療は近年では様々な研究の結果、自律神経に対して有効な作用がいくつかあることが解明されてきました。
当院は都内の葛飾区金町にありますが、ご遠方の方でお越しいただくことが難しければお近くや通える範囲にある鍼灸院を探して治療を受けてみてください。
もし当院に通える範囲内の方でありましたら当院は2014年に開業以来、広告を一切せずにほとんどがご紹介の方だけで運営していますので、客観的にみても豊富な治療実績と経験がありますので、ぜひ一度お越しください。
また女性鍼灸師も常勤しているため、女性の方でもご安心して治療を受けていただけます。
さらに院長は業界内でも認められていて、いくつかの専門学校で実技の授業を受け持ち、すでに資格を取った鍼灸師向けに技術セミナーも開催して鍼灸師を育成する立場にもあります。またプロスポーツ選手の帯同も経験があり、多方面で活躍しています。
欧米諸国などの先進国では鍼灸治療はとてもメジャーで身近に取り入れられています。日本国内は皆保険制度の関係でなかなか普及が進んでいませんが、鍼灸はもはや世界で受け入れられているごく一般的な治療方法なのです。
もしまだ鍼灸治療を試していなければ、一度試されることを強くお勧めします。
この記事が自律神経の乱れでお悩みの皆さんにとって少しでもお役に立てれば、大変嬉しく思います。












| 全身治療 | 10,000円 60分 |
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