よく漢方やサプリメントについて聞かれることがあります。
内容としてはどれを飲んだら良いか、どのくらい飲めば良いか、どこで買えるかなどの事が多いです。
もちろん漢方やサプリメントに対してマイナスなイメージはなく、正しく使えれば良いものです。
ただし、それらを飲めば体が良くなると思い込んでいる人もいるため、飲むだけではいけない理由をお話しします。
まず当院ではそれらの相談を受ける前に、本当に必要なのかを症状、状態、環境など全て考慮して判断します。そのためここでは皆さんの詳細が分からないので、こうした方が良いと言うことは言えませんが、大まかなことをお話しします。
まず始めに大前提として、本当に必要かどうかです。
基本的には自分自身の生活習慣(睡眠、食事、運動など)を見直して、それでもなお不調が続く際に補助として摂取します。
この部分がとても大切で、ほとんどの人が生活習慣の改善をせず漢方やサプリメントを飲めば良くなると思っています。これははっきり言えば大きな間違いです。
あくまでも漢方やサプリメントは補助ということを忘れてはいけません。
いくら良い補助を取り入れても、メインである自分自身ができることを行わなければ意味がありません。
例えが伝わると良いですが、暑い部屋(不調)を快適にしたいが、クーラーをつけても(漢方やサプリメント)、窓が開いていれば(生活習慣)部屋の温度は多少下がりますが、窓が開いている以上は冷気が外へ逃げてしまうため快適な温度にはなりません。
まず漢方やサプリメントを摂る前にするべきことは生活習慣の改善です。
忙しくてできないという気持ちは十分に理解できますが今一つ何か工夫できることはないか、もう一度ぜひ考えてみてください。
またそれに加えて、複数の補助をとり過ぎているとある程度の症状が抑えられることもあるため満足感が出てしまいますが、それを続けていくことで根本的な解決の必要性に気付けずにそのまま時間が経過していくと、いつか抑えが効かなくなった時にダメージが大きくなるリスクは常に孕んでいます。
今の時代なんでも好きなだけ手に入るためについついあれこれと手を伸ばす気持ちは理解できますが、まずはシンプルに考えて自分にとって必要か、摂る前に何かできることはないかを検討していくと良いでしょう。
それらを行った上で補助として摂取することは大いに結構なことだと思います。