踵痛

今回の踵痛は結果的にいうとホルモンの影響によるものでした。

問診の段階から色々と原因となりそうなことを尋ねていくと、現在はピルを服用し終えて生理痛や不順は解消されているけれど以前は生理痛などがひどいようでした。

またピルの服用を終えてから体重が増えたということに加えて、体の様子をみるとむくみや冷えも相当にあることから間違いなくホルモンの影響は関係しているだろうと感じました。

その観点を持ちながら触診を進めていくと、ホルモンバランスが乱れると腰の一部に痛みやゴリゴリしたものが出てくるのですが、その反応が見られました。また痛むのは左踵で右は痛まないことと腰の反応が一致していて、左の腰の反応が右よりも圧倒的に強く出ていました。

その後他にも色々と関連する場所を一通り確認しました。

そして治療を始めましたがこのようなケースでは踵の痛みよりも、まずは原因と思われるホルモンバランスを整える治療から始めないと改善しません。

そこでホルモンバランスに効くツボに鍼をして、ホルモンの状態が反映される腰の一部を確認すると治療前にあった痛みやゴリゴリがなくなりました。と同時に踵の痛みもそれだけで消えました。

これらの結果から考えると、やはりホルモンバランスの乱れから踵に痛みが出ているということがわかります。

そのため日常生活で気をつけることとしてはホルモンバランスを整えられることが出来れば良いのですが、ホルモンは自分の意思で加減を調整することはできません。

また、体に冷えが入ると血流が悪くなりますのでホルモンがスムーズに全身へ行き渡らなくなります。ホルモンは血液中を流れて各種ホルモン専用の受け皿に届いて作用が発動するため、冷えて血流が悪くなれば各ホルモン作用のスムーズな発動がしにくくなります。

なので、体を中からも外からも温めるということは非常に大切です。

そこでおすすめの対策は、仙骨上を温めたりお尻や腰の冷えている部分を温めたりして体の外から温めること。それに加えて生姜やネギ、温かい飲み物(コーヒーは冷やすので少しにする。スープや味噌汁、白湯などが良い)をとり体の中を温めて外からも中からも温活をしてみると良いです。

今回のケースにおいてのホルモンと踵痛に関して書きましたが、同じホルモンのトラブルでも更年期障害は東洋医学的な原因が若干異なるため治療や対策が変わりますので、もし更年期障害でお悩みの方はこの通りではないためご注意ください。

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