股関節痛

今回は股関節痛で症状としては約3年前に左右の股関節を人工関節に手術して以来、整骨院などでマッサージを受けながらケアをしてきたものの、未だ痛みがあり腰痛まで出てくるようになったそうです。

地域のコミュニティで日本舞踊の稽古も受けているため、その最中にも痛みが出るので出来なくなることに不安も持っていました。

股関節に関して一通りの問診を終えて、股関節自体は人工関節という問題はあるものの痛みが出る原因は他にもある可能性が高いと思いさらに問診を進めていくと甲状腺機能低下症があり、他には高血圧と片方の緑内障がありました。

これらの持病を考慮すると股関節の痛みには甲状腺機能低下症が一つ絡んでいると推理して触診を行いました。

するとやはり腰や股関節周囲のお尻の部分がとても冷えていて、筋肉も相当に硬くなっていました。また股関節以外では喉にある甲状腺の反応をみると左側だけやや腫れていました。

治療としては頭や脇腹のツボを使用して行いましたが、治療後は腰痛と股関節痛はなくなりましたが左の股関節だけ違和感を感じるようでした。

そこで左股関節を確認すると確かに僅かに硬さがまだ残っていて、甲状腺の腫れ具合もまだありました。

最後にそれらの処置をするために仰向けにして足のツボに鍼をし、甲状腺の腫れを取り除くと左股関節の硬さも同時に取れてしまいました。

その後もう一度違和感を確認してもらうと、ほんの僅かにありながらもほとんどないという状態まで回復しました。初診でかつ鍼が初めての人だったので刺激量を考えて今回の治療はここまでにして次回に動きを良くする計画を伝えて終えました。

治療後は効果に納得してもらえたようで、鍼の不安も感じていたが全く大丈夫だと言われていたので良かったです。

今回のケースは股関節痛でも甲状腺機能低下が関係していた症状でした。

甲状腺機能が低下すると代謝が悪くなり体が冷えてきます。

冷える場所としては主に下半身や腰回りなのですが、その人の弱い部分が初めに冷えてくるため、今回の人では股関節を手術しているため股関節周りのお尻や腰が冷えたため、血流が悪くなり筋肉に十分な栄養も届かなくなるために硬くなって動きが悪くなり痛みに繋がったものと考えられます。

同じ股関節の痛みだとしても、例え手術をしていたとしてもみんなそれぞれの背景が異なるためその人に合った正解を導かなければいけません。

その答えを探しながら治療する毎日です。

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