肩こり

肩こりは腰痛と同じくらい、人によって原因が異なる症状の代表格です。

先日経験した一つの症例で言えば、結果的に子宮筋腫とかばんの掛け方に問題がありました。

例えば子宮筋腫をはじめ子宮のトラブルや卵巣、卵管に問題を抱えている人では骨盤内の血流が少なくなる虚血、あるいは血流が停滞してしまう鬱血状態になりやすく、そのような骨盤内の血流の状態が肩に反映されるため、子宮や卵巣などのトラブルを抱えている人は結果的に肩こりが強く出てきます。

そして二次的に首や背中が痛くなり、さらにそれが頭痛や胸痛などまで及ぶという流れにもなりえます。

そのためそれらが原因の人は肩こりに関わる筋肉をどうこうする前に、骨盤内の血流状態の改善をしなければなりません。その上で肩こりに関わる筋肉も同時に緩めていかなければ改善することは難しいでしょう。

また冒頭の話における二つ目の原因であるかばんの掛け方ですが、このケースでは仕事柄重たいものを持って出社するため肩にかばんを掛けていますが、これが常に左側に掛けているということでこの事も肩こりの一因となります。

一見当たり前のように思えますが、意外と自分では普通すぎて気付かずに過ごしていることが多いものです。

これを例えば意識的に右側でかけたり、リュックなどの両がけにしたり、あるいは手持ちにしたりと工夫することで肩にかかる負荷を減らすことができて改善する要素の一つになります。

骨盤内の血流は専門的な見方のため分からないのは普通ですが、かばんのかけ方に関しては誰しもが分かることに思えます。

しかしながら誰しも分かるようなことだからこそ当たり前すぎて自分では意外と気付いていない事も多々あるし、治療する側も根本的な解決策を考える上で症状だけではなくその人自身を診るという観点がなければそこまでは分かりません。

ことわざで「灯台下暗し」というのがあるように、症状を繰り返したり治りにくい原因は意外と近くにあるかもしれませんね。

こちらとしてもまた一つ良い治療経験になりました。

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