坐骨神経痛

今回は左のお尻を中心に腰や足まで痛みが出るという症状の治療についてお話しします。

症状は何十年も前から左のお尻や腰に痛みがあり、立ち仕事をしていると足まで痛くなるというものです。ちなみに右側は一切痛くなることはないそうです。

これらを聞くとよく耳にする坐骨神経痛の症状に近いため、治療を施すには坐骨神経が圧迫されるお尻や腰骨周りの部分を治せば良いと思えます。

ただ今回の場合は何十年も慢性的な症状でありかつ、近所の整骨院で何年も治療をしていたということも考慮すべきことです。

何年も治療に通っていれば単純な筋肉の張りや姿勢の悪さなどが原因の坐骨神経痛ならば既に治っているはずです。しかしながら長年治療していたにも関わらず改善しないということはもっと深い原因があり、それが坐骨神経痛に繋がっているということを考えなければなりません。

そこで他の原因を探るべく問診を進めていくと20代前半の頃に病院で子宮内膜症と診断されていて、出産してからは少し落ち着いたものの産前はかなりの生理痛だったそうです。

女性の慢性的な治りにくい坐骨神経痛の場合は何かしらの婦人科疾患を抱えていることが少なくありません。

お尻の筋肉の一つである梨状筋という筋肉は別名「婦人科の筋肉」と言われていて、子宮内膜症や卵巣嚢腫、子宮筋腫など婦人科にトラブルがある人は梨状筋がとても硬くなりやすく、過去の治療経験上ほぼ全ての人に反応が見られる場所でもあります。

なぜ梨状筋が硬くなるのかは子宮に付着しているヒモのようなものや骨盤を支えている結合組織や靭帯など細かな要因があり専門的なことはここでは割愛しますが、いずれにしても婦人科が原因で梨状筋が硬くなり坐骨神経痛のような症状になっているのならば、婦人科に関わる要件を治療しないことには改善しません。

そこで子宮や卵巣の反応が出る鼠蹊部(そけいぶ・いわゆるYゾーン)や下腹部、仙骨部を触診すると硬い所が点在していて痛みも伴っていました。

まず初めにそれらが緩和するツボを使用して婦人科に関わる反応点の処置を行うとそれだけでお尻の梨状筋の張りがほとんど取れて、あとの残りは梨状筋自体が緩まるツボを一つ使い全ての張りや痛みが取れたため初回の処置を終えました。

やはり結果から考察すると婦人科が原因の坐骨神経痛だったようです。

一週間後の二回目に来院した際にはほとんど痛みがなく、自分でお尻を叩くこともしないで過ごせたそうです。

ただ初診時にはとにかくお尻の痛みを治したいから言わなかったけれど、実はのぼせがひどく更年期のような症状が強くあるということのため、二回目以降はホルモンのバランスを整えるような治療をすることにしました。

一般的にはまさかそんなことが関係するのか、ということでも機能的にも構造的にも体は全ての部分で連携し合っているためどこかに不具合が起これば他のどこかにも不具合やサインが出ます。むしろそのことが生命活動的には普通なのです。

そのためなかなか治らない症状を抱えている人は、あくまでもその症状はサインであり何か必ず根本的な原因が違うところにあることでしょう。それを処置できて初めて治療と言えるため治療する私たちも色々と検討を重ねて試行錯誤する毎日です。

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