首の痛み

今回の症例は首の痛みです。

数週間前より左の首にかなりの痛みを覚えて以来、来院当日までその痛みが出たり出なかったりしていたようです。左の首以外には肩や背中、腰や腕などには何も症状がなくまた、首も右側は全く痛くないということでした。

この状況から首自体の筋肉の問題はあるけれどもそれ以上に内臓由来の可能性が十分に考えられました。

理由としては頚椎ヘルニアや頚椎症などの場合は多くは腕にも痺れなどの症状が付随するし、単純な首肩凝りならば首だけではなく肩や背中の張りなども訴えることがほとんどだからです。首だけ、しかも左のみという極めて限局的な症状の場合は経験上、内臓絡みのことがほとんどです。

そこで左の首は東洋医学の概念では脾に関連しますので、脾について問診を進めていくと尿酸値が少し高いことや甘いものが好きなこと、お酒もそれなりに飲むことがわかりました。そのような生活を続けていることで血糖値が高い状態が続いて膵臓からインスリンが長時間において分泌されることで膵臓が疲れてきて、そのサインとして左の首に痛みが出てきているようでした。もちろん、触診も行うと脾のポイントに硬いグリグリした反応が出ていました。

そして治療は脾の反応を始めに処置をします。するとそれだけでほとんど首の痛みが取れて、最後にわずかに残る首の硬さに対応するツボに一つ鍼をすれば全て痛みは取り除けました。

このことからもやはり今回の左首の痛みは脾の問題だったことが分かります。

ちなみに脾とは現代でいえば脾臓はもちろん、胃腸や食道など消化器を含む総称として捉えます。

先ほど血糖の話もありましたが、血糖値をコントロールするホルモンを分泌する膵臓も消化器の一部です。よって膵臓も東洋医学では脾の範疇になります。

そのように考えると現代人は食生活が乱れている人が多いために脾が弱っている人が非常に多いと言えます。もちろん生活習慣だけで脾が弱るということではなくて遺伝や体質なども加味されますが、それでも生活習慣が脾に与える影響はとても大きなものです。

そのため普段から胃腸が弱い人は(便秘や下痢しやすいなども)今一度食生活を正してみると、少しづつ改善していくことでしょう。

また体の左側だけが痛い、あるいは左側が強く痛い(腰や腕、首や肩など部位問わず)などはかなりの確率で脾のサインであるため、いつも左側だけ症状が出る人は特に脾を大切にしてあげたいところです。

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