左坐骨神経痛

今回は左の坐骨神経痛のケースです。

よく耳にする坐骨位神経痛ですが、個人個人によって坐骨神経痛の原因は様々あります。

腰痛や足の痺れや痛みに対して病院でMRIなどの検査で坐骨神経痛と診断されるパターンはよくありますが、なかなか治らない坐骨神経痛は更にもう一歩深く考える必要があります。

まず坐骨神経痛はお尻から足にかけて長く伸びる一本の神経です。

その神経に炎症が起こり痛みが生じるものを総じて坐骨神経痛と呼びますが、坐骨神経に炎症が起こる原因としてはお尻の梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫するものから、腰のヘルニアや脊柱管狭窄症で神経の根本が圧迫されるもの、糖尿病などで神経障害になっているものなどがあります。

そのためそれぞれに合わせた処置をする必要があるのですが、更に考えていくと体質的な問題も臨床上よく経験します。

今回のケースでいえば左の坐骨神経痛ですが、左側は東洋医学では脾ととらえます。

脾とは脾臓だけではなく胃腸も含めた消化管全般の意味合いがあります。

よって胃腸が悪い、弱い人や血圧に異常がある人は脾にダメージを受けやすいため体の左側に症状が出やすくなります。今回もまさに胃が悪い人なので脾にダメージを受けて左側の坐骨神経痛を発症したと思われました。

そこでまずは脾の状態がどの程度なのか確認するために触診をすると、かなりの反応がありました。具体的には左の背中の筋肉が盛り上がっていて押すと痛みを伴うものでした。他にも一通り確認をしましたが、特筆すべきものはなくとにかく脾の反応だけが気になるものでした。

治療は坐骨神経を圧迫しているお尻の筋肉や、坐骨神経の根本の部分である腰骨の付近、足の痛む場所の硬さや圧痛を取り除いていきましたが、その過程で脾に対しての治療も欠かせません。

むしろ脾の治療をしただけでおよそ6~7割の痛みが取れてしまうほど、とても大きな原因となっていました。

脾の反応点である左の背中の筋肉の盛り上がりや痛みを取り除いたら腰やお尻の筋肉の硬さや痛みがそれだけで取れてしまい、その時点で痛みは足のいくつかのポイントだけが残るくらいになりました。そこで最後に足に効果のあるツボを使って全ての処置を終えました。

治療後は痛みもなくすっきりとされたようで良い結果を得ることができました。

このケースのようにどんな病名でも症状でも治らない、あるいは治りが悪いものは必ず体質が絡んでいます。

東洋医学では全ての人を「肝、心、脾、肺、腎」と五つの体質に分類して考えますが、まずはそのどれに該当するかによって施すべきことが変わりますので、一人一人の体質を考慮することはとても重要です。

体質を把握した上で治療を施せば大きな成果を得ることができます。逆に体質の把握を誤ってしまうと体が欲していることが出来ないために、なかなか成果や結果が伴いません。この事こそが鍼灸治療の最大の恩恵でもあり難しい部分でもあります。

これは坐骨神経痛だけではなくヘルニアや腰痛、首肩こりや頭痛など全ての症状において言える事です。

いかに個人に見合った治療を施せるかが重要かという事です。

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